しし
2002/03/01 22:00
方位:東カラ南側32゚
高さ:60゚

掲示板書込
0等星 0個
1等星 1個
2等星 2個
3等星 4個
4等星 14個
5等星 30個
見つけ方
春の大三角形を形作る3つの星のうち、西のかどにある星がしし座の2等星デネボラである。デネボラから西の方に白く輝く星がある。これがしし座のα星、1等星のレグルスで、ライオンの心臓を表わしている。レグルスのすぐ北側には、5個ほどの2〜4等星が「?」マークを裏返したような形に並び、これを「ししのおおがま(大鎌)」と呼んでいる。星の並びが、獅子の姿をよく表わしている。
歴史
しし座はたいへん歴史の古い星座で、原型はすでにバビロニアのころからあった。ちょうどそのころの夏の太陽は、これらの星を背面として輝いていたことから、強烈な太陽の輝きが百獣の王ライオンの姿と結びついて、しし座と呼ばれるようになったと考えられる。以後、この星の並びはフェニキア、エジプト、ギリシャなどあらゆる時代を通してしし座と呼ばれてきた。プトレマイオス48星座の1つ。黄道12星座の第5座。ギリシャ神話によると、しし座はネメアの森に住む人喰いライオンのことで、ヘルクレスに退治されて星座になったと伝えられる。ヘルクレスは、エウリュステウス王から12の大冒険を命じられ、その第1回目の冒険がこのライオン(化け獅子)退治であった。レグルスは「小さい王」という意味。ラテン語で王を意味するレックス(REX)をもとに、天文学者コペルニクスが命名した。レグルスは、バビロニア、ペルシャ、アラビア、ローマなどで王の星とされていた。また、さそり座のアンタレス、みなみのうお座のフォーマルハウト、おうし座のアルデバランとともに王家の運命を占うための星「ロイヤルスター」でもあった。